国電を友として

Nゲージのレイアウト作成や模型車両いじり、旅行記を中心につぶやきます。

2年ぶりの碓氷峠(その2)

前回の投稿からかなり日が開いてしまいました…(すみません)

少し落ち着いたのでこのシリーズ続編です。

前回は横川駅をぶらぶらしましたので、今回はいよいよ碓氷峠鉄道文化むらの中へ。

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まず入園すると、189系のクハ189-506が出迎えてくれます。
実はこの車両、碓氷峠の廃止後余剰になって廃車されましたが、あさま色時代の姿がKATOのNゲージとして製品化されており、ワタシも所有しています。

では、床下機器を中心に詳しく見ていきましょう笑
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こちらはブレーキユニット。電磁直通ブレーキを制御する、超重要な機器です。ワタシが確認した限り、115系1000番台も同じ形でしたが、これは耐寒耐雪仕様が強化された車両がこの形なのか、はたまた電磁直通ブレーキ車両はどれも同じ形なのかはちょっと分かりません…

次は台車です。特急型、急行型の国電で当たり前のように使われた、空気バネ式のTR69台車です。
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TR69はモーターなしの台車で、モーターありの台車はDT32と区分されています。
ちなみに、碓氷峠区間では空気バネ台車が脱線しやすいとされていたため、空気バネをパンクさせて(つまり空気を抜いて即席の金属バネにする)、碓氷峠を越えていました。

では次の車両へと参りましょう。
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ヨ3500形です。
国鉄時代の貨物列車には欠かせない車掌車ですが、ヨ3500形の大半は台車を2段リンク式に改造してヨ5000形へとなったため、ヨ3500で残った車両はそれほど多くありません。
しかし、碓氷峠区間では空気バネ台車と同じように、2段リンク式台車が脱線しやすいことが試運転時に分かっていました。そのため、碓氷峠では1段リンクのままであるヨ3500形が限定運用されていました。

それではお待ちかね、EF63の登場です。

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1エンド(高崎寄り)。シンカリオンのパネルが邪魔で真正面から撮れず…笑

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2エンド(長野寄り)。左側に多数のジャンパ栓&ホースがあり、双頭連結器(自連と密連の複合型)が付いているのが分かります。

双頭連結器をもっと近くで見てみましょう。
(こんなの誰が撮るんだか)
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連結器の切り替えは解放テコを持ち上げ、連結器をぐるっと回すと自連↔密連が切り替わります。
しかし、スカートの右側には密連↔並連(並型自動連結器の略)と書かれたレバーがあります。これも切り替えで必要な装備だったのでしょうか? 分かりません…笑
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お次はジャンパ栓を近くで見てみましょう。
このジャンパ栓のフタには、対応する形式が書いてあります。とても面白いですよ笑

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これはキハ82系用。特急「白鳥」ですね。

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右が165系用、左奥が169系用。どちらもオレンジ色に塗られたフタのため、分かりやすいですね。
ちなみに、165系用と169系用とで分かれているのは、言うまでもなく協調運転するかしないかの違いがあるからです。

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緑色のフタは115系用。
碓氷峠廃止まで、115系は高崎〜長野間の普通列車として毎日走っていました。高崎から長野まで1本で行けたのが今では信じられないですね…笑

車内へと入りましょう。運転席です。
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屋根の近くまでぎっしりと機器があります。
手前の細長い機器には「横軽協調専用」とテープが貼られています。恐らく、協調運転の制御機でしょう。
その横は「OSR復帰ボタン」と書かれています。
OSRとは、オーバースピードリミッターの略で、設定された速度を超えると非常ブレーキが掛かる装置です。
復帰ボタンですので、これが作動した後運転できるように解除するためのものですね。

すごく長くなっちゃいました笑
今回はこの辺で終わりにします。ではまた。